河井夫妻逮捕など巡る首相の書面回答要旨

河井夫妻逮捕など巡る首相の書面回答要旨
2020年6月20日 14時13分　　東京新聞
首相官邸は十九日、前日の安倍晋三首相の記者会見後に書面で受け付けた報道各社の質問に対する回答を書面で示した。要旨は以下の通り。

　朝日新聞　前法相の河井克行、妻で参院議員の案里両容疑者の逮捕に関し、どう責任を取る。
　首相　さまざまな批判があることを真摯（しんし）に受け止めながら、一層の緊張感を持って政権運営に当たる。

　毎日新聞　廃案になった検察庁法改正案について、検察官の定年を政府の判断で最大三年延長できる特例規定の撤回を含めて見直しが必要だと考えるか。
　首相　国民の批判も十分踏まえつつ、検察庁法の改正部分も含めて法案の再提出に向けて検討していく。

　東京新聞　賭けマージャン問題で辞職した黒川弘務前東京高検検事長に対する訓告処分を見直す考えは。
首相　法務省および検事総長において事案の内容等諸般の事情を総合的に考慮し、適正に処分を行った。再調査等は必要ない。

　京都新聞　新型コロナウイルス感染症への対応で注目された首長のリーダーシップを尊重した地方自治を実現させていく考えは。
　首相　地方の発意を重視しながら、分権改革を力強く、着実に進めていく。

　中国新聞　河井夫妻は約束していた説明責任を果たさないまま逮捕された。
　首相　両者が説明責任を果たしたか否かは国民が判断すべきものであり、私個人の評価は差し控える。

　ジャパンタイムズ　森友学園、加計学園、桜を見る会、統合型リゾート（ＩＲ）汚職、河井夫妻逮捕と疑惑が続く事態に陥った。
　首相　そうした厳しいまなざしを十分に受け止めながら、私たち国会議員は常に襟を正し、さまざまな指摘に説明責任を果たしていかなければならない。

　時事通信　米軍普天間飛行場（沖縄県宜野湾市）の名護市辺野古への移設計画を停止する考えは。
　首相　辺野古移設が唯一の解決策という方針に基づき沖縄の負担軽減を進めながら工事を進めていくことこそが、普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現し、その危険性を除去することにつながる。

　テレビ東京　二〇二〇年度第二次補正予算の大規模な予備費を活用した個人消費喚起策を検討するか。
　首相　今後の事態の推移を十分に見極めた上で適切に判断していく。

　日刊ゲンダイ　案里議員陣営への首相秘書派遣、自民党本部の一億五千万円献金を含め、国会や記者会見で詳細に説明する考えは。
　首相　国会から求められれば、出席し、説明することは当然のことだ。

　ロシア国営通信社ロシア・セボードニャ　残り任期でロ日関係を新しいレベルに引き上げられるか。
　首相　日ソ共同宣言を基礎として交渉を加速させ、領土問題を解決して平和条約を締結する方針に揺らぎはない。
　バングラデシュの週刊誌シャプタヒック　日本経済を立て直すには大胆な政策が必要だ。
　首相　前例にとらわれることなく、あらゆる施策を総動員してきた。

　フリーランスの大川豊氏　知的障害、精神疾患を持つ方々が新型コロナウイルスに疾患した場合にどう対処するのか。
　首相　国としても各都道府県が実施する体制整備に対して必要な支援を行うこととしている。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/36837?rct=politics

河井夫妻はいまだに説明責任は果たさない。
拘束されても変わらない。
首相の監督責任はあるだろう。

賭けマージャンの件は黒川前検事長の失策。
産経、朝日の記者は常習的に賭けマージャンに興じていたようだ。
こんな初歩的なことは総理の監督責任の範囲ではない、知っていれば叱責しただろう。