台湾・宜蘭県議会も尖閣字名変更へ

台湾・宜蘭県議会も尖閣字名変更へ 釣魚台→頭城釣魚台 「日本側の一方的な変更望ましくない」
2020年6月16日 07:00  琉球新報
沖縄県石垣市尖閣諸島の字名を「登野城」から「登野城尖閣」に変更することを市議会に提案したことを受け、台湾北東部の宜蘭県議会もこのほど、「釣魚台」(尖閣諸島の台湾名)から「頭城釣魚台」への名称変更する議案を可決した。今後の動きについて宜蘭県政府は、本紙の取材に対し「今後、議案を内政部(総務省相当)に提出し、最終的に行政院(内閣)が審議・決定する」と回答した。

 一方、中山義隆市長は、今回の名称変更を提案した理由について中国をけん制する意味があると台湾政府に説明したことも分かった。台湾国営通信社「中央社」の日本語サイト(15日付)によると、「中山市長は中国公船の同列島周辺海域への侵入が相次いでいることに言及し、地元民から不満の声が上がっていたために同案を改めて提出した」と台湾政府に説明したという。

 これまで市は字名変更について「行政事務手続きの効率化を図る目的」だと説明してきた。中山市長は取材に「提案のタイミングに意図はない」としていた。台湾メディアの報道についての取材に中山市長は「コメントを差し控える」と答えた。

 名称変更の議案を提案した宜蘭県議会の蔡文益(さいぶんえき)議員は「地方住民や漁民に不安を与えている。我々もなるべく双方の衝突を避けたいため、日本側の一方的な名称変更は望ましくない」と話した。また「22日に石垣市が議案を可決すれば、釣魚台への抗議活動も検討したい」と強硬な態度を示した。
 (呉俐君、大嶺雅俊)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1139296.html

 

 

石垣市は中国武装船が毎日遊弋することに対し脅威を感じる。
尖閣名変更はやむをえない。 政府も無関心になりやすい、台湾も反応、日本への抗議活動が予想される。